災害時の調査

近年、日本列島は毎年のように記録的な豪雨に見舞われ、山間部では斜面崩壊、河川では堤防の決壊などが発生しています。経験のない豪雨に対して、現在のインフラ施設では未然に防ぐことができなくなりました。
このような災害発生時には、現状を把握することが最も重要です。例えば斜面崩壊が発生した場合、集落までの道路が寸断し、孤立している恐れがあります。また、発生源に不安定な土砂が残ったままでは、再び崩れる恐れがあります。
これまでは上空からヘリコプターで位置を把握し、土木技術者が歩いて調査してきました。現在はドローンがフライトし、上空から静止画や動画を撮影しています。
特徴・メリット
迅速に災害の発生状況を把握
ドローンは普通車に積載することができます。
災害現場の近くからフライトし、航空機よりも接近して撮影することが可能です。
危険な場所への立ち入りを省略
安全な場所からドローンを操縦します。
危険な災害現場に土木技術者が立ち入り、二次災害と背中合わせの中で調査する必要がありません。
短時間で測量ができる
災害復旧の対策工を検討するためには、現在の地形を測量する必要があります。
ドローンレーザ測量や写真測量により、対策工を検討するまでの時間を短縮することができます。